実用論文・作文のツボ-就職転職・昇進昇格試験のために(4)
過去のWIE実用論作文の添削コメントから、就職試験・昇進昇格試験論文や作文の参考になるものを集めました。
-「思う」は慎重に使う就職・昇進・昇格試験論文・作文の書き方
…文の論理に破綻がなく、修辞上致命的な誤りもありませんでした。この点、論理能力の高さが窺われます。
しかしながら、同じ対象に対する表現の重複があることや、何よりも一文が長く、大変読みづらくなってしまっているのが残念です。限られた時間内で読む採点者の立場に立ちますと、「よく書けているが何が言いたいのかあまり印象に残らなかった」ということになりかねません。
また、文の終わりに「~思う」が多いのも気になります。感想文ではありませんから、「問題は何であるのか、どう対策すべきなのか、今後の見通しはどうであるのか」「自分はどうするのか」について、乾いた表現を用いる必要があります。これはつまり、断定すべき所は断定し、推測を交える文では「~と考えられる」「~と思われる」のように論述することが必要、ということです。
さらに、文と文のつながりが、はっきりと叙述されていないところも気になります。前の文と次の文が、どのような関係でつながっているのか、適度な接続詞がないため、唐突な印象を与えるのです。
ビジネス文書に求められるのは、何よりもまず説得性です。内容がいくら良くても、それが読者(上司であるとか人事担当であるとか)の意識に届かなくては、意味のないことに終わってしまいます。
1)文を適度に切り、文同士の接続を明らかにする。
2)断定すべき点と予想として論述する部分を適宜判断し、文末を改める。
3)文章論理が一定するよう、述べる概念の順序を入れ替える。
なお、文全体の印象を向上させるには、適度に漢語を交えて述べることも肝要かと存じます。