実用論文・作文のツボ-就職転職・昇進昇格試験のために(7)
過去のWIE実用論作文の添削コメントから、就職試験・昇進昇格試験論文や作文の参考になるものを集めました。
-論文・作文にふさわしい文体就職・昇進・昇格試験論文・作文の書き方
…大変残念ですが、この文案は退職時の挨拶文としては適当なのですが、就職の志望動機書とは申せません。文意も、「馴れ馴れしい文」になってしまっており、この点いかがかと存じます。
総体的に申しまして、この文が訴えるのは「私を引き続きかわいがってください」とのことで、「私にとってこの職場はよい環境なので、居続けたい」と面接担当に言っているのと同じになってしまいます。在職中、職場の方々には目をかけられておいでのようですから、それが「甘え」という(採用試験の場には)ふさわしくない感情の表出となってしまったのでしょうか。つまり、この文は○○様ご自身の立場からの願望を、ただ一方的に述べているのみで、採用する側にとって、○○様を採ることにどのようなメリットがあるのか、との視点が全く欠けてしまっているのです。
さらに、顔見知りとはいえ、公式の場ではそれにふさわしい内容と文体を用いるのが、やはり確実ではないでしょうか。
総じて公式な文章で、日記のような表現はふさわしくありません。心情を述べるならばそれでもいいでしょうが、志望動機書でそのようにしますと、社会常識や事務能力まで疑われてしまいます。
もちろん、人事の方々は○○様についてよくご存じでしょうが、それはそれとして、この場合はいったん「改まる」必要があります。押さえるべき時にきちんとポイントを押さえることができれば、あ、ここ一番にはちゃんとできるんだな、と見直してもらえることもあります。