実用論文・作文のツボ-就職転職・昇進昇格試験のために(19)

過去のWIE実用論作文の添削コメントから、就職試験・昇進昇格試験論文や作文の参考になるものを集めました。

-そもそも何を書けばいいのか?就職・昇進・昇格試験論文・作文の書き方

…まず始めに、残念ながらこの答案文は、おそらく合格点に達することが難しいと存じます。なぜなら、テーマについて「論じる」部分があまりに少ないこと、そして結論がない、もしくは曖昧であるからです。
 採点側が何を見ようとしているかについて検討してみますと、おそらくそれは

1. テーマについて何を問題だとするのか、自分としての見解が示されているか(問題提起)
2. それについての世間の見解は何で、自分はそれについてどう思うのか(他論との比較)
3. なぜそう思うのか(反駁の論証)
4. それに対して、自分としての対案は何か(結論)

という、一般的な論文の「お作法」がきちんと行われているかどうか、ということだと思われます。
 もちろん、それを見ることで、最終的には受験者の「論理的思考力」+「論理的説明力(=説得力。実社会では他者との調整力に関わってきます)」=「問題解決能力」を見ようとしているのは言うまでもありません。
 開発部門に籍を置いておいでのようですので、手前どもがわざわざ申し上げるのは失礼に当たるかと存じますが、要するにこれは製品開発のプロセスと全く同じです。
 顧客のニーズがどこにあるのかとの問題提起、それに対して他者(他社)はどう考えるのか、そして自分はそれに対してどう考えるのか(同意にせよ反対にせよ)、なぜそう考えるのか、またその実現のためにはどうすればいいのか、考え、説得し、トライアンドエラーをくりかえして新製品が生み出されることを考えれば、何も難しいことやかっこいいことを書く必要はどこにもない、とおわかりいただけるかと存じます。

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