実用論文・作文のツボ-就職転職・昇進昇格試験のために(25)
過去のWIE実用論作文の添削コメントから、就職試験・昇進昇格試験論文や作文の参考になるものを集めました。
-読み手をいい気持ちにさせる就職・昇進・昇格試験論文・作文の書き方
…誤字脱字も少なく、この点高く評価できます。また、問題分析力・専門性については十分な水準に達しています。
ただし、説得力については改善の余地があるといわざるを得ません。これについては、
①述べたいことが整理されていない
②表現に重複が多く、煩雑な感を与える
点がやや難といえます。
したがいましてこの点を中心に赤字を入れましたが、ご参考になれば幸いです。
なおもう一点付け加えますと、この文は「自分」が表に出過ぎている、との点をいささか修正すべきものとして挙げることが出来ます。
たいていの場合、「自分」が全く表に出ないことによって、迫力のある文にならないことが多いのですが、この文例の場合はかえって行き過ぎの感を読者に与えかねません。それとは、「私の持つ経験」「私がこなしてきた業務」「私にとって有益」との表現です。
企業に属している以上、社が求めるのは社にとって都合のいい人材であって、社員個々人がどう思うかなどということは、ほとんど顧慮はされないのが通常です。これは社風によって温度差があるものの、もっとも底の部分では、決してこれを外すことはないのです。
このような現実はいやなものですし、時としてばかばかしくもありますが、読者側、すなわち人事や上司にとって「ウケ」のいい文を目指さなくてはいけない以上、この点を見逃してはいけません。従いましてお書き直しの際は、これに留意されることをお勧めいたします。