実用論文・作文のツボ-就職転職・昇進昇格試験のために(30)

過去のWIE実用論作文の添削コメントから、就職試験・昇進昇格試験論文や作文の参考になるものを集めました。

-考えが甘い就職・昇進・昇格試験論文・作文の書き方

企業や経営者が若い人,つまり学生に期待するのは,なによりも若さそのもの,つまりはガッツです。逆に学生に対してうんざりするのは,ものごとの認識があまりにも甘いことです。
 今回の就職作文答案は,企業への提案の形,つまり企業と対等の立場でものを言うタイプのものですが,それだけに今挙げたメリットデメリットをうまく押さえていなくてはなりません。
 ところが,この就職論文は全く反対の方向を見いています。文体をはじめとして,書き方はおそろしく大人びているにもかかわらず,肝心の提案内容は,これまたたいそう甘いのです。これは,論文や作文の書き方以前の問題でして,してはいけない例のサンプルといえるのです。
 もっとも顕著なのは下線部2です。「ネットで情報を集めるからタダ」,というのは,仕事というものを少しなめてかかっているのではないでしょうか。企業にとって価値を生み出す,すなわちお金になるほどの情報を,タダで流すお人好しがどこにいるでしょう。仮にいるとしても,間違いなくまれなそのような例に頼っては,事業の継続を見込むことはできません。もちろん,一見無価値な情報を,有益な情報へ転化できる才能は存在しますが,その第一歩は物事をシビアかつドライに見る性格です。残念ですがこの論作文答案を見る限り,難しいのではありませんか?
 行動にはコストとリスクが伴うという,社会人らしい認識を徹底的に腹に落とし込んだ上で,もう一度論文を書き直してください。厳しいようですが,そうしないことにはスタートラインにさえ就くことができません。がんばってください。

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