慶応SFC添削コメント[環境情報]16年

このコメントは、WIE小論文navi添削講座慶應SFC小論文」で実際に行われたものです。


●添削を担当する中島です。よろしくお願いします。

●詳しくはテキストの「解説」を参照していただきたいのですが、2014年出題の「本の編集」、2015年出題の「記念講演」に続いて、本年度の出題では、「モノやコトの未来予想」を述べることが要求されています。表面上は、出題形式が大きく変わるものの、「技術と人間社会の関係」を考察させると言う意味では、例年と同じ、環境情報学部らしい出題だと申せます。

●提出していただいた答案を拝見しました。問3のみ答案が提出されており、問1と問2の答案提出がありませんでした。小論文は、設問間の整合性が大きなポイントとなることが多く、今回の出題は、問3の答案は、問2の答案と整合性がないと、採点対象外(=0点)になります。今回の提出では、問2の答案がなかったので、自動的に、問3は採点対象外(=0点)になります。
 小論文試験がどのような試験か、解答者が全く理解していない可能性は非常に高いと申せます。遠回りのように思われるかも知れませんが、既に配布した入門小論文テキストを熟読し、小論文がどのようなものかを、今一度確認することを強くお勧めします。その上で、入門小論文の第3講について、答案を提出いただければ、小論文の基本を理解できたかどうかを、添削を通じて確認できます。
 大変酷に聞こえるかも知れませんが、小論文の基本を理解していない段階で、背伸びしてSFCの過去問演習をしても、その効果はほとんど期待できないのです。

●以下では、設問ごとに検討します。

■ 答案に書き入れました赤字が改善すべき点です。abc……の記号に対応するコメントは下段に記入してありますので御参照ください。記号のない箇所については、単純な誤記や分量調節のためのものです。


問1
 設問の指示に従って、解答を作成してください。
 与えられた7つの資料それぞれについて、設問で説明された視点で簡潔にまとめてください。なお、設問文には、「一行」とあるのですが、SFCの答案用紙は大きいので、WIEの答案用紙二行分「40字以内」を字数制限だと読み替えて、答案を作成してください。


 資料の内容をまとめる過程で、問2と問3の作成するヒントを得ることができます。今回は、詳しく説明しませんが、資料から多くのことを学び、問2・問3に資料から学べる考え方を反映できると、「加点ポイント」が得られます。
 解答者が、問1の作成に取り組めば、いろいろな発見があるはずです。


問2
 設問の指示に従って、解答を作成してください。
 問2の(1)では、「(解答者の)身近にあるモノやコト」を選び、提示する必要があります。解答者にとって身近ではない、モノやコトは、決して、取り上げないようにしてください。
問2の(2)では、(1)で解答者が選んだモノやコトについて、「生まれた背景」と「2016年のそのモノやコトによる生活や人の意識の変化」について記してください。なお、生活や、人の意識の変化については、問1の答案を作成する過程でみつけた視点をできるだけ多く取り入れるのが好ましいと申せます。



問3
 設問の指示に従って、解答を作成してください。次の条件を守ってください。
(1)問2で解答者が選んだモノやコトを論じること。
(2)問2で解答者が選んだモノやコトが、来るべき未来にどのような発展・進化を遂げているかを考えること。
(3)未来にあらわれる、発展・進化を遂げたモノやコトが登場したきっかけに言及すること(=人間社会の技術開発への影響)
(4)未来にあらわれる、発展・進化を遂げたモノやコトを使うことによる生活や人の意識の変化にすること(=技術の普及が、人間社会に与える影響)
 また、これは、設問が直接要求していることではありませんが、問1の答案を作成する過程でみつけた視点をできるだけ多く取り入れることで、「加点ポイント」を獲得できます。


※上記の条件(1)を満たしていないので、採点対象外(=0点)です。また、解答者が選んだモノやコトが何であるか、私には把握できないので、(2)・(3)・(4)の条件を満たした答案かどうか検討することすら、不可能になっています。


 以上を踏まえて答案を修正してください。
 再提出の答案を心よりお待ちしています。

【通信欄について】
 通信欄の質問内容からも、小論文試験がどのような試験か、解答者が全く理解していない可能性は非常に高いと申せます。
 遠回りのように思われるかも知れませんが、既に配布した入門小論文テキストを熟読し、小論文がどのようなものかを、今一度確認することを強くお勧めします。


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