慶応SFC添削コメント例[総合政策]15年

このコメントは、WIE小論文navi添削講座慶應SFC小論文で実際に行われたものです。


●本年度の出題はデータサイエンスを扱っており、総合政策の出題としては異色だと申せます。こうしたことから総合政策の対策として、社会科学系の知識を増やす暗記型の学習で対処しようとしてきた受験生は、非常に戸惑ったのではないかと想像します。

●提出していただいた答案を拝見しました。一見すると全ての設問の解答が優れた出来映えのように思えるものの、実際には、問1が設問の要求する形式に従った答案になっていないという重大な問題を抱えています。
 問1は、(解答者が重要と考えた)二つの資料を選んで、その二つの資料についてそれぞれ200字で要約を作成することを要求しています。解答者は、設問の要求の見落としを繰り返しており、少々気がかりです。ケアレスミスでも、ミスはミスであり、ミスをするのも実力のうちです。
 本番の試験では、少々時間をかけて設問の要求を丁寧に把握するようにし、設問の要求の把握失敗による大幅な減点を避けるようにしてください。不安であれば、設問の要求を整理してまとめたメモを作成するのもひとつの方法です。
 確かに、設問の要求の把握に時間をかけると、資料を読む時間や、答案に盛りこむ内容を考える時間が減ってしまいますが、そうしたことに起因する減点は、それほど大きくありません。解答者の場合は、設問の要求の把握失敗による大幅な減点を避けることが何より重要です。

 それでは、提出された答案に対して具体的な改善コメントを記していきましょう。これを参考に、再提出に取り組んでください。
■ 答案に書き入れました赤字が改善すべき点です。abc……の記号に対応するコメントは下段に記入してありますので御参照ください。記号のない箇所については、単純な誤記や分量調節のためのものです。

問1  
 設問は、(解答者が重要と考えた)二つの資料を選んで、その二つの資料についてそれぞれ200字で要約を作成することを要求しています。



a 資料の内容と齟齬がないものの、設問が要求する形式で答案を作成していないので採点対象外(=0点)です。


問2
 複数の設問に分かれています。指示に従って、順番に解いていくと良いでしょう。



※ この設問単独では、文句なしの合格答案です。ただし、他の設問の解答が修正されることで、設問間の整合性を保つために、答案の修正が必要となる場合があります。


問3
 意思決定をする上での指標の限界を説明することが、求められています。



※ この設問単独では、文句なしの合格答案です。ただし、他の設問の解答が修正されることで、設問間の整合性を保つために、答案の修正が必要となる場合があります。
 例えば、問1の修正により、データを用いることの難しさについて、論点が増えてしまう可能性があります。この場合は、新たに加わったデータを用いることの難しさについての論点に対応する文章を、問3で言及する必要が生じます。


 以上の添削コメントとテキストの解説を利用して答案を修正してください。
 再提出の答案を心よりお待ちしています。

※試験直前は特に、これまでに取り組んでいただいた小論文課題の復習が有効です。添削コメントを読み直せば、小論文の実力が向上してきたことが実感でき、自信を持って入学試験に臨めるはずです。
 なお、試験本番は、焦ることでこれまでに繰り返してきた悪い癖が出てしまうことがあります。解答者の場合は、「設問の要求する答案の形式を守らないことがある」と、悪い癖が明らかですから、これについては、特に注意してください。
 このように、復習にもとづく対処法を実践することで、入学試験で落ち着いて解答者の実力を発揮できるはずです。


慶応SFC小論文対策室に戻る