WIE小論文navi:慶応大添削コメント例[経済学部]07年(3)

このコメントは、WIE小論文navi添削講座「慶応大小論文(論述力試験・論文テスト)」で実際に行われたものです。


大学別小論文(慶大 経済)07年-1回目

  05・06年小論文の再提出をされていないようですが、07年の初回提出小論文答案を添削いたします。
  本年も出題傾向に変化が見られました。まず資料に図表(グラフ)が加わりましたね。また、先にAで資料(課題文)の内容把握をさせ、問題を改めてBで小論文解答者の見解を問うという形式になっています。06年の出題よりは、05年に近いと申せますが、それでも資料や設問の要求はかなり変わっています。
  しかし、ここまで設問の要求を適格に読み取る練習をしてこられたE様には、この変化自体はは大きな問題を感じなっかたことでしょう。ただ、特にBに関しては、設問の要求に応えるにはどうすればよいか、やや戸惑われたように思われます。
  今回も小問ごとに検討して参りましょう。

  記号の使い方などは、前回と同じです。


  冒頭で申し上げましたように、ここでは資料の内容把握(=要約)だけが要求されており、解答者の見解は基本的に不要です。現在の答案は、設問の要求・課題文の内容ともほぼ正確に把握しておいでです。しかし、資料の内容を再現するところで、不正確な箇所がありました。したがって、合格圏ではありますが、ギリギリということになります。

a 前回も同様の指摘をしましたが、小論文を解答する場合には、冒頭に1字空けを設けます。
b 改善によって分量が増えますので、その調節です。
c 「何の」割合なのか、概念の関係が曖昧です。「3つの型」といった程度で構いませんが、必要な概念を補うようにしてください。
d 現在のままでも誤りとは申せませんが、横書きの場合アルファベットやアラビア数字は1マスに2字ずつ書く方が一般的です。1マスに1字でも減点にはならないでしょうが、字数の節約になりますね。
   受験テクニック的なコメントになりますが、知っておいてもよいでしょう。
e cと同様の問題です。な人の何対する「割合」なのか、概念の関係が曖昧です。

  以上のコメントを参考にして、再提出をしてください。


  残念ですが、ここはあと一歩のところで合格圏の小論文とは申せません。
  その第1の理由は、「資料2を参考」にした箇所が不明確であり、設問の要求に十分応えていないことです。
  また、第2の理由は、第1とも関係しますが、小論文解答者の用意した事例が、資料2および解答者の見解と関係付けられていないことです。これは、論旨の不整合として、大きな減点に繋がります。
  なお、以上の点を改善しますと、制限字数が厳しくなりますね。そのための調整も必要になります。

a  現在の記述でも減点になることはありませんが、いずれもほぼ同じ概念の関係をより短く表現できると思います。もし字数に余裕ができるようなら、現在のままでも構いません。
b 今回、合格圏を逃したのは、この部分の記述が不十分だったためです。ここで、「資料2」は、子どもの脳の発達にどのような要素(概念)が必要としているか、短く紹介する必要があります。そうしませんと、*で挙げた事態が、どうして「資料1の傾向」と結び付くのか、概念の関係付け=論旨の構成ができないことになります。また、これができませんと、**部分で提案しておられる対策の有効性も論証できませんね。
c bの改善と併せ、資料2の概念との関係付けする必要があります。

  以上のコメントを参考にして、再提出してください。

西早稲田教育研究所
大学別小論文講座
担当  西田 京一


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