WIE小論文navi:慶応SFC添削コメント例[総合政策]05年(2)

このコメントは、WIE小論文navi添削講座「慶應SFC小論文」で実際に行われたものです。


慶應SFC小論文(総合政策) 05年-2回目

  再提出して頂いた答案を拝見しました。再提出ではありますが、いずれの設問の解答も出題意図を踏まえており、合格圏に至っていると申せます。

  それでは早速ですが、答案に沿って検討して参ります。

■ 答案に書き入れました赤字が改善すべき点です。abc……の記号に対応するコメントは下段に記入してありますのでご参照下さい。記号のない箇所については、単純な誤記や分量調節のためのものです。

問1
  自説と資料の関連に注意しながら論じることに成功しています。短期間で大きく実力を向上させていますね。答案には、赤字が多く入っていますが、これは基本的に字数調整のためのものです。
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a 答案のここまでの論旨は、「都教育委員会による教員の処分に賛成反対両方の意見がある」ということです。従って、「処分に賛成する意見があるから私も賛成する。」ということを述べるだけでは、自説の根拠となりません。この段落では、「自説の明示」および、「資料の見解との関係」のみを記しておきましょう。
b 現在の答案の記述でも間違いとまでは言えないのですが、修正したように表現すれば、より自説と体験の関係が明確になります。画像ファイルで修正文が読みにくいかもしれませんので、念のため、修正文を再度提示しておきます。
   【修正したもの】
   教員の中には個人的な信条として、国旗国歌の尊重を好ましく思わない者がいたかも知れないが、教員が公務を全うすることで厳粛とした式典になったのである。
c 前回の添削コメントでは、これに対応する「あなたの体験」を述べるべきとしましたが、なくても許容範囲です。
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問2
  何を以て国旗国歌を尊重したことになるのか明示しながら論じています。また、国旗国歌を尊重することが必要な理由も明示しています。更に、資料と自説との関係にも注意して論じています。本設問でおさえるべきことを全ておさえて作成している答案と申せます。
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a 該当する資料を明示しながら、資料を紹介することに成功しています。
b 資料の見解と、自説の関係を明確にすることに成功しています。
c ここまで述べておけば、国旗国歌を尊重するべき理由を示したことになります。更に、深く考察するならば、「なぜ国民が今まで以上にまとまるように努力すべきか」が論点の一つとなります。これはあくまで一つの例ですが、現在の社会は、地域のつながり(あるいは人間関係)が薄れ、人間がお互いに助け合わないと生きていけないことが、わかりにくくなっていることに注目するのならば、

   現在のように社会の仕組みが複雑になる以前は、人間が助け合いながら集団で生活していることは日々の生活からほぼ自明なことであった。しかし、現在の社会では、他者に助けてもらわないと生きていけないという感覚を個々人が持ちにくくなっている。そこで、国旗国歌を利用して、国家という強力な集団を意識させることで、集団の重要性、そして、他者と助け合いながら人間が生きていくべきことを国家が教えることが必要となってくるのである。

   といった記述を盛り込むことが可能です。
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  添削コメントは以上です。
  ○様は、短期間で大きく実力を向上させています。この調子で頑張りましょう。

西早稲田教育研究所
慶應SFC小論文講座
担当 中島 泰平


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