WIE小論文navi:慶応SFC添削コメント例[総合政策]05年(3)

このコメントは、WIE小論文navi添削講座「慶應SFC小論文」で実際に行われたものです。


慶応SFC小論文[総合政策] 05年-2回目

  再提出して頂いた小論文答案を拝見しました。いずれの設問の解答も安心して読める文句なしの合格答案です。論旨と関連する資料にも適宜触れており、模範小論文解答にもなりうるレベルに到達しています。

  現在の小論文答案はややゴツゴツした印象のある文章なので、より滑らかな表現にするための修正を入れたものを提示しておきます(小論文試験の解答として比較した場合は、答案の論理構成に変更がないので、修正したものと、オリジナルのものでおそらく評価は変わりません)。

問1

a 設問文をそのまま繰り返す必要はありません。この部分は省略してしまっていいでしょう。
b 修正した文のほうが、滑らかだと思います。
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  添削コメントは以上です。
  確実に実力を向上させていますね。
  次回の小論文答案提出を楽しみにお待ちしています。

【通信欄について】
  「設問文と課題文(資料)との関係を吟味しつつ、論理的に考えるということが、今回の再添削からなんとなく分かった気がする」とあるように、大学受験の小論文において私の知る範囲で一番高いハードルを乗り越えつつある状況にありますので、大変頼もしく思います。WIEの過去の受講生でも、この感覚をつかんで実際に小論文答案に反映できるようになった方は、WIEの受講生同士で比較しても、相当に高い合格率に達しています。
  答案作成時間にまだ課題が残っているとのことでまだまだ油断はできないものの、この調子で頑張っていただければ非常に有望であると申せます。

  さて、ここからは通信欄の質問にそれぞれ回答します。
①→これは効果の程度の問題です。もちろん解かないよりは解いた方がよく、また第三者にみてもらわないよりはみてもらう方が効果が高くなります。また、第三者にみてもらうにしても、できるだけ信頼できる人である方が効果があるでしょう。
  試験までの限られた時間で、選択できる範囲でできるだけ効果の高い方法を選ぶほかありません。
②→資料の中にヒントが隠れています。問題発見については、資料1を利用するように設問文では要求しているので、資料1を利用して下さい。
  また、具体的な発明については、資料2に失敗する例が挙げられていますので、これを避けるように工夫して下さい。これは絶対というわけではありませんが、資料2に現れる「脱物質化」などの概念が失敗をさける発明に繋がります。
  なお、「思いついたと思ったら、すでに実用化されているといったケースもありました」とありますが、実際の小論文試験では、あまり一般的に普及していない、あるいは知られていないものであれば、実用化されていたとしても、許容範囲でしょう。おそらく、「アイデアを考えてみたが、インターネットで検索してみたらすでに存在していた」といったような意味で、ガックリされたのではないかと思いますが、実際の入学小論文試験では、まさか検索で確認するわけにもいきませんので、新しいものを発明しようとしている意思で作成された小論文答案であれば、十分でしょう。
  むしろ大事なことは、資料を踏まえて答案を作成していることです。いくら新しいアイデアで、実現したら大ヒットするような優れた発明を考えたとしても、例えば、資料2で説明されているような「エコロジー的節約を食い尽くす量的効果」を起こすことが明らかな発明であれば、小論文の解答としては評価が低いものとなってしまいます。他にも、「需要充足(資料2参照)」がない発明なども、売れる見込みがないということで評価が低くなるでしょう。このように、資料には、利用できる概念や、読み落としていると評価が落ちる可能性のある概念がたくさん登場しているのです。
  実際の試験では、多くの受験生が資料の読解をおろそかにして小論文答案を作成し、不合格になったと思います。
  採点する側の感覚から説明すると、発明それ自体の評価となると、読み手の主観が入ってきて評価が人により(教員により)異なりやすくなってしまいます。これは憶測に過ぎませんが、入学小論文試験の採点の現場では、混乱をおこさないように、設問や資料を読み取れているかどうかを基準に評価を大きくわけたのではないかと予想します(→これならば大学の教員同士が同意できるような客観的な採点基準を設定しやすい)。
  設問や資料の読み取りを重視したWIEの小論文指導方針に従って勉強したWIEの受講生が、この年度も例年通りの高い合格率を示したことから、これはかなり信憑性があると考えます。

  学習上の質問に関する回答は以上です。

西早稲田教育研究所
慶應SFC小論文講座


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