推薦・総合型対策ー夏休みまでにしておきたいこと

新年度を迎え、新高校3年制の皆さんは、本格的に進路の検討を始めることでしょう。
特に推薦入試や総合型選抜での受験を考えている方は、入試時期まで後半年ほどです。
その中で、効率的に学習を進めるためのポイントを纏めてみました。

1)志望先の受験科目・提出書類として必要なものを調べる

 推薦・総合型選抜では、高校の課程が終わっていないことが前提ですの、教科の試験験ではなく、提出書類(調査書・志望理由書)と面接、そして小論文試験の3つで評価をするのが一般的です。
 ただし、同じ志望理由書でも4~500字程度ものから、大学側からの質問事項に沿って、2,000字も書かなければならないものまであります。さらに小論文では、課題文(資料)が英語だったり、数学や生物・科学などの特定教科の知識がないと解答不能だったりする場合があります。小論文=国語現代文の作文と考えていると、全く歯が立たない出題形式もあります。
 志望校の候補がある程度絞り込まれてきましたら、実際のどのような試験なのか、調べるようにしましょう。

2)過去問・提出書類書式を入手する

 推薦・総合型選抜の過去問は市販されていない場合が多く、問題集の形で入手するのは困難です。
①大学に請求する。
 個人は頒布しないという大学も多いですが、その場合でも入試課の窓口などで閲覧させてくれる場合があります。
②昨年受験した先輩に見せてもらう。
 試験問題を持ち帰って良い大学もありますので、身近に前年受験した方がいれば、見せてもらえるかもしれません。また、指定校推薦の場合、大学から高校で過去の出題例を送付している場合があります。これを含め、高校によっては積極的に過去問を集めているところもありますので、在籍校の進路指導担当先生に操舵してみると良いでしょう。
 提出書類については、ほとんどの大学がホームページで前年のものを掲示しています。これを参考にすると良いでしょう。
 WIE大学別対策講座では、実力診断として数年前の過去問に挑戦していただくサービスを設けています。また、問題手配依頼小論文をご利用いただければ、ご希望の過去問・提出書類書式をwieでご用意した上で、添削指導をいたします。

3)本格的な過去問演習に備えて基礎固めをする

 近年、難関校中心に大量の資料を読ませる、複雑な図表を分析させる、英文資料を課す、といった従来の小論文入試問題と比べて、難易度の高い出題が増えています。特に高校の授業を受けていることが前提の出題もあり、夏休み前の段階では、解答困難なものが少なくありません。
 この段階でwieがおすすめしているのが、入門小論文講座です。全6回の添削ですので、ゆっくり取り組んでも2~3ヶ月で修了できますので、夏休みまでに小論文の基礎を固めるのに最適です。また、より志望先の出題傾向に即した演習をしたい方には、出題傾向別対策講座をお勧めします。こちらも2~3ヶ月終了できます。
 志望理由書などの提出書類に対しては、志望理由書対策講座がお役に立つでしょう。

補足:面接対策としての志望理由書作成

 各高校で、模擬面接なの面接試験対策に取り組んでおいでです。wieは通信教育ですので、こうした対策講座はありません。しかし、面接できなれる内容は、提出書類、とりわけ志望理由書に関するものです。したがって、これらの書類を丁寧に作成すいることで、面接でいろいろ聞かれても十分に対応できるようになります。この点からも、早い段階で志望動機書について考えておくことは有効です。